【読書感想】面白くて眠れなくなる生物学
ずっと読みたかった「面白くて眠れなくなる」シリーズ。
数学、物理、科学、人体など色々あったけど一冊目は生物学にしました!
【内容】
①生物は合理的にふるまう
生物が地球に誕生してからどのようなメカニズムで進化を繰り返し、現在の姿に至って来たのかを分かりやすく書いてあります。
進化が起こる3つの条件
・遺伝 ・変異 ・選択
これを満たすためにDNAが不可欠である。
高校の頃、授業でよく分からなかったDNAや遺伝子の話がすんなり頭に入ってきます。
②誰かに話したくなる生物のはなし
ハチやアリがなぜ協力しあって社会性をもって生活しているのか、考えてみるとおかしな話です。生き物の一番の目的は自分の遺伝子を後世に残すことなのに一生働 き続ける働きバチ働きアリたち、しかしそれにも理由がありました!
実は協力し会うことで大きなメリットが働く虫たちにもあったんです。
③面白くて眠れなくなる生物学
鬱という症状が人間だけでなくザリガニやミツバチなどにもみられるらしい。
ほかのオスとケンカで負けたオスはしばらく戦う意欲を無くし、抗鬱剤を与えると再び戦うようになるという。
また、魚が泳ぐ川に抗鬱剤の成分が流れると魚が大胆になり捕食者に食べられやすくなるという話まで...つまり鬱になり消極的になることで生存率が上がることもあるということから鬱という症状にも意義があり現在もその仕組みが残っているということですね。
他にもオスとメスがなぜ生き物に存在しているのかなど興味深い話がたくさんあります!
【感想】
内容としては高校の頃に習った生物学と本筋は一緒です。(特に前半)
しかしこの本では、なぜ生き物がそういった仕組みになっているのか、実際どのようにDNAなどが機能しているのかが、生物の進化というものをベースに解説されるので納得しながら読むことができました。
授業では生物は暗記の学問であるというようなイメージを持たれがちですが、この本を読むことで理解が深まり生物学の見方が変わるでしょう。
ただ、第一章からDNAや遺伝子、染色体などの話になるので中学生以下の子どもには少し難しいかも。
【おすすめ】
・高校の生物が理解できない、苦手だという学生。
・生き物が好きで進化や遺伝について基本的なことを知りたい大人
・生き物の原則を知りたい方