【読書感想】鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。
文章はユーモアに溢れていて意外と本格的な内容。
この本の第一印象は衝撃的なタイトルとカラフルで目立つカバーのイラストでした。しかし大事なのはもちろん本の内容…とても素晴らしい!
もしかしたら人によっては読みづらいと感じるかも知れませんが分の中にアニメや漫画などのキャラクターなどを取り入れたりしていて楽しく読むことができました。
もちろん勉強にもなります!
この本に登場する鳥はあまり身近な鳥ではないと思います。
メグロやアカガシラカラスバト、ミゾゴイなど…離島での鳥類調査をしている研究者ならではの話がたくさんあり見応えがあります。
【印象に残った話】
・本州の鳥は他の種類の鳥たちと生活空間が出来るだけ重ならないように棲み分けをして生きている、キツツキの様に樹の幹を利用したりウグイスの様に藪から中々でないものなど、しかし小笠原諸島は鳥の種類も少なく天敵になる哺乳類を生息しないため固有種のメグロは樹上も地面もよく利用し、昆虫や果実やヤモリなど様々なものを食べるらしい。
これは人間でいうなら本州の満員電車に対して、小笠原ではガラガラの電車に乗り座席で寝そべっているようなものであるということ。
本州と小笠原にはこういった大きな生態系の違いがあるらしい。
【おすすめ】
・鳥が好きな人
・離島の鳥に興味がある人
・生き物が好きな人全般