【読書感想】ツバメの謎
驚愕!身近なツバメには意外な秘密が!
【内容】
1章.ツバメとはどんな鳥?
日本にはツバメ科の鳥が5種いる。
種類によって巣の形や作る場所などに違いがあるが、家の軒先などにお椀状の巣を作るのがこの本で扱われてる日本人にも身近なツバメ。
2章.ツバメの1年
日本には南から順に渡ってきて3月頃から見られ始める。
ヨーロッパでは尾羽の長い雄、アメリカでは胸の赤色がモテる要素になるらしい…
つがいになったツバメは巣を作って産卵し、雄と雌の両方で子育てをする。
1年に1回繁殖するグループと2回繁殖するグループがあり、1回繁殖のツバメは一から巣を作るが2回繁殖するツバメは前年に作った巣を再利用する、しかしその年の2回目の繁殖の時には一から作り直すことが多い。
これは巣を使ってる内に寄生虫が増えてしまうことに関係してるらしい。
雛への餌は主に小さな虫だが雛に与える順番も
ある決まりがあったりする。
秋になるとツバメたちはヨシ原で集団のねぐらを形成し、みんなで東南アジアへ渡っていく。
3章.意外と知らないツバメの謎
この章では主につがい外交尾について語られる。一見仲の良さそうならツバメもつがい以外の他の個体と交尾をすることがあるらしい。
しかもこの現象は鳥類の90%以上の種類で知られる普通の現象であるという。
この行動にもきちんと理由があり雄と雌どちらにとってもメリットが存在する。
このメリットが遺伝子によって論理的に説明することができる。
4章.調べてみよう
これだけ身近なツバメは鳥の観察対象としてもにもとても適してるし比較的簡単だ。
著者がツバメ観察のコツや注意点を解説してくれる。
【まとめ】
そろそろツバメがやって来る季節かなということで読んでみた。
身近なツバメでも意外と知らないことがたくさんあることに気づいた。
子育てに関しては、自分の遺伝子を残すための雄と雌の目には見えない攻防があるということがとても面白かった。
今年のツバメを見るのが益々楽しみになる。
【おススメ】
・ツバメ又は鳥に興味がある人
・鳥に関する自由研究をしたい小中学生
・毎年ツバメの巣が家の周りで見られる人